2級試験の振り返り学習
このページでは、AFP認定研修につてもう少し詳しく見ていきましょう。AFP認定研修は日本FP協会でも実施されていますし、日本FP協会が指定する認定校もたくさんあります。
学び方のスタイルは、通信(CD、DVD、WEB、カセットなど)、ビデオ、通信+通学、通学などであればどれでもOKです。また2級FP技能士の試験の学習とAFP認定研修がセットになった、親切な通信教育、通学なども多数あります
AFP認定研修は、必須科目を受講して、ライフプランに関する提案書を作成・提出して60点以上の得点があると、修了と認められます。FPとして実務を行えるスキル水準には、ライフプランの提案書を作成できる能力も含まれるわけですが、この能力は2級FP技能士の勉強を継続することで培われていきます。
AFP認定研修で作成する提案書ですが、表紙や目次、挨拶文なども含め数十ページのボリュームで構成します。
主要部分は、顧客の現状分析と対策の提示です。モデルケースに沿って、相談者のキャッシュフローを分析した上で、適切な保険を提示したり、住宅ローンの返済計画の見直しなどを提案書に盛り込んでいきます。
それまでに学習してきた内容を統括的に理解する勉強にもなりますので、2級FP技能士試験直前の、振り返り学習としてとらえることもできそうです。
以下、その詳細をまとめてみました。
提案書の構成
1.表紙
宛名、タイトル、ファイナンシャルプランナーの氏名(所属企業名)等。
2.目次
提案書の全体内容を項目分けして、目次を入れます。
3.前書き(ご挨拶)
提案書作成の目的や、経済状況の見通し、プラン作成者の意見など、提案書の概略を予め伝えます。
4.顧客のプロフィール(現状)
顧客の家族構成や年齢、職業や収入や資産などの前提条件。
5.顧客の希望・生活目標
顧客の目的や希望を明示して、その目的を達成するプランであることを明確にします。
6.現状の分析・問題点の明示
家計の現状と、今後の収入・支出の予測から、キャッシュフローの分析を行い、問題点があればその点について明示します。問題がない場合、問題はないことを提示します。
7.対策の提示
問題点を解決するための方法を提示します。解決案は複数提示し、どの対策が最も適切かの根拠などについても解説します。
8.対策案実施による効果の分析
対策後のキャッシュフロー表を提示し、対策の必要性を明確にアピールします。
9.あとがき(まとめ)
リスクの説明なども踏まえた上で、プランナー自身の今後の考え方、メッセージなどを述べまとめます。
いかがでしょう?提案書の作成には、金融商品、保険、税金、社会保険など多様な知識を包括的に理解している必要があることをお分かりいただけたのではないでしょうか。
暗記だけでは立ち向かえません
2級FP技能士の筆記試験自体は、すべて四肢択一形式でおこなわれます。しかし2級FP技能士の受験資格やAFP取得のことなどを併せて考えますと、暗記のテクニックに頼っただけの学習では、2級FP技能士試験は突破できないことがお分かりいただけると思います。
AFP認定研修校の選択では、指導に定評のあるスクールや通信講座を、しっかり見極めるようにしましょう。